ビリーブとの出会いから1年~変化する私~後編
⑤学ぶ楽しさを知った
私は学ぶことが苦手で、何かを調べてもすぐに飽きたり、楽しむことができませんでした。
ビリーブではBPPといって、毎月課題が出てその課題に沿って学んだことをまとめて発表するプログラムがあります。
一人または何人かで調べながらまとめていくのですが、社会情勢や歴史などさっぱり解っていなかったことが徐々に分かるようになり、知る楽しさを学びました。
表町が昔の参勤交代の通りだったなど、道や町名にも歴史があることが分かるようになったり、プラごみを学んだあとはプラスチックごみの分別をとても気をつけるようになったり。生活の中の楽しみが増えました。
今の楽しみは、歴史の苦手だった私が津田永忠の功績をたどることです。
そして機会があったら興味のある伊藤若冲について調べてみたいと思っています。
こうして振り返ってみると、ビリーブに通って学んだことは、自分にとって人生のリハビリだったなと感じます。
何年もこの自分ではだめだと否定し続けていましたが、このいたらない自分でも良いと思えるようになり、生きてきた中で今が一番気持ちが楽で幸せだなと感じます。
自分の思うようにならない人生でも、こうした学びの場に出会えたこと、ビリーブのスタッフやメンバーに出会えたことは、枯れかけていた自分の心に豊かな水を注いでくれ、半世紀過ぎてから新たな人生の一歩を踏み出すことができました。
今日一日を一生懸命に生きることの恵みを与えられ、不十分な自分を支えてくれている家族や友人、職場のスタッフ、病院の先生方一人一人に心からの感謝を感じています。
まさか、こんな人生を送れるようになるとは思いませんでしたが、大きな試練があったからこそ今の幸せをじっくりかみしめることができて、とてもありがたいなあと思います。
どんな人生でも、自分が望めば変えていくことは可能だと思います。
また、思うようにならなくてもいろいろなことに感謝できる喜びを味わうことができるようになります。
人生のかじ取りをどうしていいか分からなくなった時、心を癒し、かじ取り方法を教えてくれる場所はなかなかありません。
ビリーブでの学びや出会いは自分の成長にとても貴重だと思います。
これからの仕事や生活、自分の生き方などどうしたらよいのか分からず悶々と過ごしている方も、ぜひリワーク施設ビリーブでサポートや訓練してもらいながら、自分を知りどう行動するか考え、実践し、人生を豊かにしてほしいと心から願っています。