自分を変えるのは勇気のいる事ですが、ほんの少しの勇気で新たな道が開ける事があります。利用者の声 / 2024年4月13日 40代 男性 モリサキさん はじめまして。メンバーのモリサキと申します。 私がビリーブにきたきっかけや活動、そして今後の目標について話させて頂こうと思います。 ◆自己紹介 私は大学4年生の頃から心身の違和感を感じ始めました。それでも何とか大学を卒業し、社会福祉士の資格を取得することが出来ました。大学卒業後は、実家に帰り病院で「うつ病」の診断を受けました。実家ではホームヘルパーのアルバイトをしながら、認知症になった祖父母の介護をしました。 4年程そのような毎日を過ごした後、祖父母が施設に入所し、私自身の体調も回復した事で、かねてよりの希望であった障害者施設に職員として勤務することになりました。 仕事は楽しくてやり甲斐のあるもので、仕事をしながら大学院にも通いました。 しかし、35歳頃からうつ病が悪化し、休職を経て退職することとなってしまいました。今思い起こせば、きっかけは業務の増加や職場の人間関係の悪化でした。 しかし、何よりも自分自身の「完璧主義」や「白黒思考」が原因だったと思います。 ◆ビリーブに来るまで 仕事を退職した私は、貯金を切り崩しながら家に引きこもる生活を送りました。 病院と近くのコンビニに行くのが精いっぱいで、洗濯物を干すのも頓服薬を飲み、気持ちが落ち着いてから夜中に干すといった有様でした。 「このままではいけない」と頭ではわかっているのですが、行動を起こす勇気が無い、これまでの経験から誰かに相談して支援を受けなければならないと理解しているが、何も出来ないといった状態で、不安と焦りだけが募る毎日でした。 ある日、勇気を出して岡山市障害者基幹相談支援センターに電話をしました。 しかし、電話口で相談員に何から伝えていいかわからず口ごもっていると、「ゆっくりでいいですよ」と声を掛けてくれました。 そして、少しづつ自分の置かれている状況を説明しました。 その後、岡山市障害者基幹相談支援センターの職員の方と支援員の方が自分の家を訪問してくださり、リワーク施設であるビリーブを紹介されました。 ◆ビリーブでの活動 ビリーブでの活動は、そもそも人を支援する立場であった自分が支援される立場になった事に、違和感や恥ずかしさがありました。 しかし、ビリーブで過ごして行く中で、自分の思考の癖やストレスへの対処法(具体的なプログラムについては、他のメンバーの声などをご参照下さい)、そして何より「楽しんで生きる」という事を学びました。 これまで障害者施設で利用者を楽しませることを仕事にしていた自分が、いつの間にか自分自身を犠牲にして支援をしていた事に気づかされました。 ◆今後の目標 今後の目標は、体調を回復し自信を取り戻して再び福祉の道に戻る事です。 簡単な道のりではないと思いますが、支援される立場になった事で気づいた事・見えてきた事を、今度は支援者として実践したいと考えています。 ◆さいごに ここを見て下さっている方の中には体調を崩している方や、リワークに通おうと思っている方、引きこもりがちな方、もしかしたら・・今、福祉の現場で働かれている方もおられるかもしれません。 ビリーブには多くの仲間がいます。同じような経験をしたメンバー、根気よく熱意をもって支援してくださる職員の方がいます。 今の環境で自分を変えるのは勇気のいる事ですが、ほんの少しの勇気で新たな道が開ける事があります。 是非一度、ビリーブをたずねてみて下さい。