こんにちは。ビリーブメンバーの大福です。

三寒四温の季節ですが、お元気でお過ごしでしょうか?

今回は、ビリーブに通い始めて5か月目に入った私が、最近自分自身の考え方に変化を感じるようになってきたことをお話します。

私は転職先の職場に馴染めず、うつ状態・不安障害になり、8月頃から休職をしています。

約2か月の自宅療養を経た9月下旬、「これから自分はどうなるのだろう・・・」そんな不安な気持ちを抱いて心療内科からの帰り道、「うつ病からの社会復帰を・・」と書かれた看板が置かれているビリーブを発見しました。

どんな事をする施設なのか聞くだけ聞いてみようと勇気を出して扉を開けると、スタッフの方がとても親切に対応してくださいました。

通っていた病院の臨床心理士から薦められていた「認知行動療法」(自動思考の中で、物事を悪くとらえてしまう考えの習慣を適応的思考に改善する方法)の授業があることを知り、最初はその授業だけでも受講したいといった軽い気持ちで通い始めました。

スタッフの方もメンバーの方も、皆さん親切で穏やかな方ばかりで、ビリーブで過ごす時間はとても和みます。

プログラムは「認知行動療法」以外にも、相手も自分も尊重する話し方を学ぶ「さわやかな会話術」、「自分のトリセツをつくる」、毎月決められたテーマを調べて発表する「BPP」(1月のテーマは「私の故郷を紹介します」でした)、ウォーキング、ピンポン大会など、どれも役に立つ楽しいものばかりです。

これらは自分を掘り下げて客観視しつつ視野を拡げ、コミュニケーション能力も鍛えられるプログラムだと思います。また身体も楽しく鍛えられます。

さて、申し遅れました、自分の気持ちの変化ですが、2つを大きく感じております。

1つ目は、思考を改善したいという気持ちが強くなったこと、2つ目は、感謝する対象の範囲が広くなったことです。

改善をしたい気持ちが強くなったきっかけは、「認知行動療法」を一緒に受講している他のメンバーさんが、自分の思考と闘い、自分を改善しようと奮闘している姿に衝撃を覚えたからです。

自分だけ努力しないわけにはいきません。

また、BPPで故郷の歴史を調べる機会があり、昔の人にも自分は「生かされている」と感謝するようになりました。

岡山は洪水災害が少ない地域です。中国山地と四国山地に囲まれているので、季節風による降雨が少ないですが、梅雨末期には梅雨前線により大雨が降るので、旭川の浅瀬では洪水の危険性が高まります。

その時期でも洪水災害が少ないのは、江戸時代に旭川の放水路として作られた百間川の存在が大きいと思います。

池田光政の時代に家臣の熊沢蕃山(当時、日本随一の儒教学者で彼の思想は幕末の吉田松陰にも大きな影響を与えた)の提案に従い、天才土木家の津田永忠の主導で作られました。

 

私たちの生活は、昔の人の功績にも守られているのです。

私は、このことに深く感動し、岡山県民として誇りに思い、粋に感じて、なぜか気持ちが少し元気になりました。

少し前までは「運が無い」と思っていましたが、「恵まれている」と思うようになりました。

これはBPPで自分で調べる機会を与えてくださったお陰です。

私は今まで仕事をしながら資格の取得や大学の勉強等、自分を追い込んで忙しい日々を送っていましたが、今は立ち止まって自分を改善し、周囲・世の中(歴史を含む)を見つめなおす期間だと思っています。

そんな私にとってビリーブはとても恵まれた環境だと言えます。

毎日を「一期一会」の精神で、優しく見守ってくださるスタッフと、同じような悩みを持った仲間と共に、自分の考えの変化を感じながら、時間を大切に過ごしていきたいと思います。