5.「リワーク」を通して分かったこと

「リワーク」のプログラムを通して私は自分の「認知/思考」「行動」が変わっていくのを感じました。

それは

 

「自分を変えられるのは自分しかいない」

 

ということです。

 

「自分を救えるのは自分しかいない」

「自分を認めてあげられるのも自分しかいない」

「自分を赦してあげられるのも自分しかいない」

 

ということです。

リワークのプログラムは受け身で受講していればいつの間にかうつ病が治る、というような「治療される」ためのものではないと私は考えています。

自分が主導的に自分自身を「癒していく、治療していく」ことが大切です。動くのは自分なのです。

そのためのきっかけを与えてくれたのが「リワーク」だったのではないかと私は思っています。

 

ただ、こういうことを言うと、「そんなことはわかっている!やりたいけどできない、動きたくても動けない、変わりたくても変えられないんだ!だからこんなにも苦しんでいるんだよ!」と感じられるかとも思います。私もそうでした。

頭では、理屈ではわかっていても、心がその通りには動いてくれなくて苦しいのがうつ病です。それがうつ病の症状であり、最も苦しく辛い面のひとつだと思います。

 

「リワーク」のプログラムは、「心を自分で動かせるようになるためのリハビリ」だととらえてください。

最初は受け身でプログラムを受けているだけでもかまいません。その中で、支援員さんや仲間たちと共に考え、試行錯誤しながら「自分で自分の心を動かす練習」をほんの少しずつで良いのでやってみてください。

「ゼロ」からいきなり「1」に持っていこうとするのでは無く、0.1だけ、いや0.01だけ、いやいや0.001だけ・・・とほんのちょっぴり、少しだけでよいので「とにかくゼロでは無いよ」と言うように毎日少しずつ「心を動かす練習」をしてみてください。

後戻りしちゃう日もあるかも知れません(この病気は波があるので)。でも諦めないでください。

 

毎日少しずつ山道を登り降りしていて(時には滑り落ちたりもするけれども)、でも、ある日ふと振り返ってみると、自分でも思ってもみなかったくらい高いところにていた、と気づく日が来ます。その時、実感するはずです。

 

「自分を変えられるのは自分しかいない」

 

 と。

「リワーク」のプログラムを受けながら、少しずつその状態に持っていってみてください。

だんだんと、「そうだ、自分を変えられるのは自分しかいないんだ」と実感ができるようになっていきます。

そうなると今度は自分が主導的にプログラムを実施しながら自分自身を癒していく、治療していくことが可能になっていきます。

「リワーク」のプログラムはそうなっていくためのきっかけであり練習であると思っています。